2021年04月11日
昨日の「家族と支援者ミーティング」は新年度初回ということもあり、オンライン・オンサイトを含め4人の参加でした。
参加者からのフィードバックをご紹介します。
以前から少し疑問に思っていたのですが、オープンダイアログというからには、ファシリテーターももっと当事者感を出していくものじゃないのかな?田村先生はあまりご自分の話をされないな、と思っていたのですが、いつもは人数が多いからだっだんですかね。
今日はたくさんお話されたので、先生の当事者性を少し強く感じることができ、リンクを感じた気がしました。
実は、先生のブログを前からずっと読ませていただいてきたのですが、文中の先生はかなり良い意味でエモーショナルな印象なのに、実際にSVなどで出会うとちょっとクールな印象で話づらくなってしまう時があります。今日の先生の印象は、より先生の書かれるものに近い印象がありました。
それはわたしにとっては安心に繋がるものです。
確かに昨日は私自身の体験を随分語ってしまいましたね。
意図していたわけではないのですが、シチュエーションに合わせて、客観的な支援者を装ってクールにいくか、自分の鎧を脱いで感情体験を語りホットにいくか、何となく調整しているのかもしれません。
昨日は、人数も少なかったので私もより安心したのかな(?)、自分を語ることができました。
各種シチュエーションを問わず、普段は触れない鎧の下の感情に気づいて欲しい、タブーにするのではなく扱えるようにして欲しいという願いは共通しています。
普段の「家族と支援者ミーティング」は人数が多く、参加者同士でシンクロするパワーがすごいんですよ。誰かが鎧を少し脱ぐと、みなさん触発されてどんどん脱ぎ始めるんですね。私が脱ぐ見本をお見せするまでもなく。
それは、群馬で初めてこのミーティングを持った蛙トープ時代から感じていました。
(開催場所を蛙トープ→いぶき会館→村役場の会議室→古民家と移動してきました)
ジェノグラム合宿では、より集中して鎧を、そして下着まで脱ぐんですよ(失礼)。
その時は、まず私がホットになって自分の鎧を脱ぐデモンストレーションをしたりします。
ブログや本のあとがきでもエモーショナルな自分を書いてますかね。。。
文章はもともとクールなメディアなので、あえてホットな感情を書いたりもしています。
いのち電話の相談員さん向けの講演会などでは100名を超える聴衆の前で、涙とともに感情体験を語ったりします。「先生の話に感動しました!」と語ってくれる人々がいる一方で、そこまでついていけない人にとっては違和感を抱くのだろなと思います。
セラピーや個人SVの場面では、あまり自分をホットに語ることはしませんねぇ。
相手が自分を掘り下げる前に、私が掘り下げちゃったらびっくりして引いちゃうんじゃないか、、、みたいな不安があるのかもしれません。
でも、ご指摘のように、もう少しホットに語った方が、相手も語りやすいもんでしょうかね???
このあたり、私ももう少し検討してみます。
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今年度も、ミーティングの構成は変わりませんが、より方向性を明確に打ち出していこうと思います。
家族療法教室
家族療法の考え方ややり方について、具体的な事例をとおして学びます。
グループ・スーパーヴィジョン
支援者目線から、事例について語ります。
家族と支援者ミーティング
当事者目線から、体験を語り合います。
ジェノグラム合宿
支援者・当事者を超えて、自分自身の体験を深く掘り下げます。
クール(客観性)か、ホット(主観性)かという視点では
クール(客観性)・・・家族療法教室<グループSV<家族ミーティング<合宿・・・ホット(主観性)
の順番になります。