安心の愛着(secure>
なにも、世界平和や人種差別を問題にしているわけではありません。
大きな社会レベルのマクロな話というよりは、
小さなひとりの精神科医としては、小さなミクロレベルの話をしています。
毎日の生活で関わる大切な人たち:家族や、友人や恋人や、近隣・地域の人たちや、学校の先生や、職場の同僚などです。
これらの人たちと安心して繋がると、心理的には健やかな暮らしと幸せが実現します。
逆に、不安のままで繋がってしまうと、たいへんです。心の病気になったり、学校に行けなくなったり、暴力を振るわれたり、恨んで殺されちゃったり、、、
どうやったら安全に、心安らかに繋がることができるのか?
そのことを、長年、多くの人たちと接する中で考えてきました。
その試みが古民家療法です。
安心できる環境の中で、
人々が安心して交わります。
言葉を介して、生活の営みや共同作業を介して、
前者の方は、私がやります:古民家で診療します。そのための広い土間と薪ストーブなんですね。
後者の方をワークショップで実現したいと考えています。
ひとりで土壁をコネコネしても楽しくありません。
家族や仲間と一緒に、ワイワイしながらコネコネします。
ものづくりの楽しさと、大切な人と気持ちよく繋がる楽しさを体験します。
そのついでに、言葉を介して繋がります。
いきなりカウンセリングはなかなか敷居が高いものです。
古民家を体験して、コネコネして、そのついでに、、、
なら家族を説得しやすいし、
のびのびと安心した環境の中だと、普段の日常生活の中とは違う言葉が生まれます。
安心感・不安感などの感情は、コロナ・ウィルスのように人から人へ伝染します。
ひとりが不安だと、まわりの人も不安になります。
安心な人がいると、まわりの人も安心します。
もっとも、これは親しい人同士の間に限りますが。
そのためには、心理的な三密が必要になります。
心理的密閉空間(換気の悪い密閉というよりも、安全とプライバシーが保たれた密閉空間である)心理的密集場所(その人にとって大切な人が密集している。家族や親せきや学校の先生や)心理的密接場面(互いに気持ちを伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
これを確保できる場所がうちの古民家です。
そこに関わる私自身も安心感を保持していたいです。
そうすれば、私の安心感を人に伝染させることができます。
どんな共同作業をやりましょうか?
例えば、私中心で考えると次のようなことです。
私はアウトドア派なので、インドア派の人にはちょっと違和感があるかもしれませんが、
レンガでカマドを作って窯焼きピザ、バーベキュー、燻製ベーコンづくりウッドデッキでのんびりコーヒーとケーキ(あるいはお酒)野菜・果物の手作り。花壇。夏のたそがれ時の焚火木の実を採取して料理(栗、柿、梅、琵琶、、、)。薪割り薪ストーブの前で語らい味噌づくり、コンニャクづくり、、、あとどんな伝統食があるだろう??
これらのことを、ひとつひとつ実現してゆけたら嬉しいです。