2020年06月23日
2020.6.20-21.
先週末は
土曜日に、子どもと家族の研修会(参加者は3名)、
日曜日に、グループ・スーパーヴィジョン(参加者は9名+オンライン2名)
を行いました。
まず、参加者からの振り返りをご紹介します。
専門職の方々とご一緒させて頂き、緊張しながらも初めて参加させて頂いたGSV、すみません>
いえいえ、ポイントはずれてませんよ。
家族が話題にのぼらなくても、本人と本人を取り巻く人間関係についてのお話だったので、家族療法の考え方そのものです。
それに、ここで提案するケースは、家族療法うんぬんにこだわる必要はありません。
どんなケースでも、どんな視点でも構いません。
今回は先生が寝室としてお使いになられているお部屋での研修会ということで、また雰囲気が違いました。
最初にお部屋に入って目に入ったのが昭和時代、いや、もっと昔?を彷彿とさせる「ちゃぶ台」!なんだかこのちゃぶ台を囲んでの会の雰囲気に妙に落ち着いてしまいました。人数も少なく、参加者の方とも初対面ではなかったので、じっくりと話すことができて「繋がり」を感じることができました。
会の中で先生から、「なぜお子さんは回復したのですか?」との問いに一瞬答えに詰まってしまいました。意外でした。私なりにわかってたつもりがよくわかってなかったのかな。。。改めて今振り返りました。
子どもがうつ状態になったことで本当に心の底から感じた「学校行かなくていい。生きていてくれればいい」という私の感情。スキンシップをたくさんして、なんとか家の中では生活できるようになり、しかし外へは出られない日々が続く、、、。
田村先生のもとで家族療法に取り組みました。その中で、夫の一言で私の気持ちが変わり、夫婦関係が変わり、親子関係が変わりました。子どもに対して「守る愛」から「放す愛」に変わりました。私が「放す愛」を学びました。親子3人の間で本音を話すというコミュニケーションに最初はカウンセリングの場で挑戦して、徐々にカウンセリングの場でなくてもなんとなく言えるようになってきたと思います。夫の存在が心理的に近くなり、私自身が家族の中に安心を感じるようになりました。
少しずつ少しずつ、新しいコミュニケーションを慣らしていくうちに子どもも少しずつ回復してきて今に至っているように感じます。
これは私の振り返りですが、子どもにも「なぜ自分が回復したと思う?」と尋ねてみました。すると、「田村先生が『もうウツは治ったよ。少しずつ良くなっていくよ』と言ったから。お医者さんが言ったから大丈夫だと思った。ママが言っても医者ではないから」と。
私の変化は夫の一言で、子どもの変化は田村先生の一言のようです(笑)。
「一言」の言葉は人を回復に導きます。
言葉は人を変える力がある。
というのは、誰でも経験しているし、説明しなくても納得できると思います。
それができれば、薬を使う必要もありません。
家族の力は絶大です。
家族の言葉で、人の気持ちはとても変わります。
良い方向にも、
あるいは、悪い方向にも。
この子のように、私の言葉で患者さんが変わることもあります。
でも、せっかく家族という大切な資源があるのですから、家族の言葉を使わない手はありません。
悪い方向ではなく、良い方向に変わることができる言葉を、家族がお互いに伝え合える土俵(下地、文脈)を用意するのが私の役割であり、家族療法の考え方です。