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古民家療法10)リノベ初のグループSV

2020年06月01日
いや、新居で新しい生活を始めるのは思いのほかクタびれますね。
今日は注文してあった冷蔵庫と洗濯機が届きました。
生活を一つひとつ整えるのは新鮮でワクワク楽しいと共に、大変ですよ!!

そんな中で本日も2時間、古くて新しい民家でグループ・セッションを行いました。
古民家に来訪していただいた方が2人。
オンラインでの参加が6人でした。
まず、皆さんからのフィードバックを紹介します。

 オンラインでの研修に初めて参加しました。
 実際に会場に出向き、直接お会いしてお話を伺うのとオンラインでは雰囲気が異なるのではないかと想像していました。しかし、実際に研修が始まると、会場で参加している時と何ら変わらない温かな雰囲気が流れていることに気づきました。
 普段、周囲の人たちから余り緊張しないように思われがちな私ですが、人並みに緊張もします。オンラインでの参加は初めてでしたので、画面の操作など、それなりに緊張しました。それでも、そばで飼い猫が寝そべる大好きな場所から参加できることは、この上なく安心でした。
 「自宅のリラックスした雰囲気の中で意見交換できるオンライン研修は、家が大好きな私にぴったりだ。しかも、離れたところにいる人たちと意見交換できるなんて、素晴らしい~❗」と思いました。
 事例を提供された方の「この人たちのために、できることを何でもしたい」という熱い思いが伝わってきました。支援者自身が当事者になる事例検討は、他者の視点を意識できる絶好の機会なのだと改めて感じました。
 意見交換する中で自分では今まで気づかなかったことに気づける。グループ・スーパービジョンの良さだと思いました。私自身、皆さんとお話しする中で、支援の終結と評価を念頭に置き支援を開始する必要性を改めて実感しました。聴くこと、見ること、感じること、考えること、書くこと、話すこと、フル回転のオンライン研修でした。
 そこで、1つ提案なのですが、事例を提示するのにホワイトボードの機能を使って、情報を共有してみてはいかがでしょうか?手近にあるメモ用紙にそう思うとか書いて画面に出すアナログさもあっていいなと思います。
 次回のオンライン研修、楽しみです。田村先生の素敵なお住まいにお邪魔したくもありますが(笑)

田村)
どうぞ、ご来訪ください(笑)
ホワイトボード機能を含めた「画面共有」機能とか、「チャット」機能を使いましょう。
実は私もZoomは十分にその機能を使いこなせていないんですよ。参加する皆さんもzoomに慣れて、これらの機能を使えるようになると、より効果的なオンラインSVになりますね。

ケース1について
ケースの整理するプロセスの中で、誰の主訴でケースを動かしているかについてコメントした際に、田村先生も似たような視点でケースをみておられたということで、自信になりました。
ケースに2について
ケースの終結は、デリケートなテーマだと改めて思いました。クライエントから評価をもらうという指摘は、それまでのケースの振り返りを含むことになるわけですから、終結する際に、そのような時間を設けることはとてもよい事だと思いましたし、改めて意識化されたことが収穫でした。
 というのも、私は仕事から講義を行いますが、毎回、講義の感想を書いてもらっています。これは、講義の評価に他ならないわけで、何が役に立ったのか、改善できる点はないかの評価をもらうことで、次の講義に反映させるようにしており、教員としての成長(しているかどうかは分かりませんが(汗))につなげているつもりです。また、田村先生のWS後の1人1言も、同様の構造ではないかと思った次第です。
 毎回、いろんな発見があります。私にとって、このワークショップは宝箱を開けるような、そんなワクワクする時間です。

田村)
 参加者から講義のフィードバックをもらうというのは、私もやっていましたよ。
 当初は紙にアナログで書いてもらっていましたが、途中から期限を決めてメールで送ってもらいます。そして、それを匿名化して、時々このように私からのコメントを加え、プリントアウトして、「家族関係学(という講義でした)しんぶん」という名前で次回の講義で配布します。毎回フィードバックを送ることを小テストみたいに成績評価の一部にしていましたから、学生たちマジメに送ってきます。教える側(教員)へのフィードバックのみならず、参加者たちもシェアできて、考えを深めたりして、興味深く読んでいました。3-40名くらいの授業でしたから結構手間がかり、一学期にひとコマの授業しかやりませんでしたけどね。
 要するに、このブログ記事と同じ構造ですよ。
 続けて参加者からです。

 昨日はケースを扱っていただきありがとうございました。思い切って古民家診療所に伺い、検討をお願いして大正解でした。
1)まず、診療所に伺ったこと。
鳥のさえずりや澄んだ空気、古民家の落ち着いたしっとりした空気。木の匂い。こういう環境って人の気持ちを素直にさせるのだなあ開放してくれるのだなあと、まさに私自身体感しました。SC室も少し環境を整えるかとか。
2)1日経って思うことは、私自身クライエントの行動等の細部に目が行ってしまい、クライエントの気持ちや全体的なことが見えなくなっていたなあということです。学校現場の忙しい雰囲気に私も飲み込まれているのかもしれない。心理職は自分1人。悶々とする中で、原点に戻り自分の立ち位置を再確認した気持ちです。
 私自身の傾向も改めて皆さんからのコメントで、そうなんだよねーという感じです。こそばゆい感じでした。
静かな澄んだ空気の中で私もリセットして6月1日を迎えた気持ちです。ありがとうございました。また参加させていただきたいです。