2020年05月18日
城所望(総合診療医)
田村毅(精神科医)
80数名の方々が参加してくれました。
私のzoomの設定が100名まで(一番安いやつ)なので、102-3名で締め切り、10名ほどの方にお断りしました。
私はこれまで10名程度が参加するzoomは何度も経験しているのですが、100名というのは初めての体験でした。
果たして上手くいくか心配でしたが、特に問題もなくこなせたのではないかと思います。
城所さんと私が主に話して、参加者の皆さんにはチャットで参加してもらいました。
やっている時は全てに目を通せなかったのですが、保存しておいて後で読み返してみると随分と面白いですね。ミーティングの雰囲気をお知らせするために、ダイジェストでいくつかご紹介します。これは、ミーティングと同時並行(リアルタイム)で書き込まれたものです。
ストレスコーピング、詳しく知りたいと思ったときにおすすめの本などありますか?「ぼく、不安じゃないですよ」と言う人と会えて嬉しいです。自己防衛やってるから私も不安じゃないけど、不安な人に囲まれてうんざりしてしまうのが悩みです。不安を抱えている人の多くは、漠然とした不安を抱えているんだと思います。さっきの命のエビデンスもそうですけど、実態をちゃんと知って、正しく怖がることが必要なんだと思います。コロナで、逆にプラスになったことってありますね。家族と接する時間が増えて良かったとか。プラスになったこと考えていきたいと思います。同じ状況でも、ストレス感じる人と平気な人がいて、対話の仕方が難しいと思ってます。わたし自身はコロナとの生活でよかったことばかりですが、不安抱える方ばかりで。喜びはもちろんですが、悲しみも伝えられるような人間関係ができるといいですね。家族と関係性が良ければ良いのですが、自宅待機のおかげで家族内の虐待も増えてきていると取りざたされています。実際先生方のところにはそのような相談は増えているのでしょうか?また、物理的な距離を作れない現状下で、虐待に対してどのようにアプローチされていますか?また、したら良いでしょうか?コロナウイルスの影響で、自殺者が増えると思ったら、逆に家族時間が増えて、自殺者が減ったと新聞に。どうなんでしょうか?しかし、「不安で仕方ない、寝られない」という気持ちを話せる友達がいて、そのおかげで救われたこともありました。これは不安を伝達してしまったことになるのでしょうか。在宅ワークが増えて、日本人の働き方そのものが変化すると思いますが、そうすると夫がずっと家にいてストレスだ、という妻の声が今後さらに聞こえてきそうだと思いました。在宅が増えることによって、どのような夫婦関係の変化が求められると思いますか?夫が全く不安がないかのように、感染対策も、経済対策もせず過ごしていて、こちらは、不安があおられ、考え方を合わせるのは家族、いえ、夫が最も難しい。とても興味深くお話を伺いました。コロナの不安をテーマに考えると、田村先生のスライドにあったように、コロナの正しい?情報を踏まえて、正しく怖れる、あるいは正しく不安になることが大事だなと思いました。プレゼンありがとうございます。2点、コロナ不安は予想外の長期災害で多くの人の心に影響をもたらしたのは事実ですが、実は感染の恐怖よりも経済不安の方が何十倍も深刻になると思っています。そう言う意味では大不況の時と同じなのでは?それから田村先生の結論に若干意見を異にするのは、ネガティブな経験や不安の共有によって、よりつながりを深めたり、本人の不安を和らげたりするケースも多々ある様に思うのですが。ここまで在宅時間が増えると、子どもの不登校が増えるなぁと感じています。どうやって対応していくか、何かヒントをいただけたらと思います。別室登校の保健室での対応も、コロナがwithな状況では厳しく。ある番組で先程の田村先生の取り上げてらした、自分がかかるこわさ、人にうつす怖さについて話していました。 番組に出ていた方が、そのことを思いやりの実践を行なっていくこと話していました。 私がかかればあなたがかかる あなたがかかれば私もかかる このループがとても恐ろしいことに感じますが、それこそが究極の自己と他者への思いやりのあり方なのかもしれないと語っていました。そのお話を聞いて、私たちはこの実践を通して、自分への思いやりと他者への思いやりを再考する機会なのかもしれないと感じるようになりました。コロナによる第三感染で、「差別や偏見」が上がっていましたが、実際に教育現場で授業をされて、生徒たちのコロナに対するイメーや、どのように受けっといる感じだったか??聞きたいです。エニアグラムのように、タイプ別にストレスが強くなったときの自分の行動がわかれば、ストレスを予防できますか?子供たちがストレスによって病んでしまうことが心配です。何か、学校、地域などでできることを伝えていきたいですが、何か良い方法は、ありますか?全校休校によっていじめが見えなくなってしまうことはないのでしょうか?私は看護師をしているんですが先日患者が亡くなった際に家族から「コロナの面会制限のせいで会うことができなかった死に目に会うことができなかった」と叫ばれました。今後は、コロナに伴う精神的不調もあると思いますし、コロナに伴う倒産などに伴う精神的不調による相談が増えるのかなと想像しています。コロナ後で、失職される男性が増えると、夫婦の関係が微妙になる方がおられると思います。リーマンのときにもそうでした。稼げなくなった、もしくは稼ぎが悪くなった、ということが性役割にとらわれているとありますよねコロナで結婚と離婚、どっちが増えると思いますか?数か月後に、いまの緊張感がなくなって不安が出てきたころに、またこんな機会があると嬉しいです。レジリエンスのお話、とても分かりやすかったです。もう少し深く勉強がしたいです。なんくるないさぁ〜駄菓子屋の常連の子どもやご家庭と、4月からグループLINEを作りました。自粛しながら楽しむ会 というネーミングですが、ラジオ体操やカルタ作り・オンライン塾など私の精神衛生維持にも大変役立ちました。今できることを考えていきたいですね。城所さん、田村さん、今日は本当にありがとうございました。ZOOM初参加でしたが、とっても簡単だということがよくわかりました。また第2弾をよろしくお願いします。ありがとうございました。城所先生と田村先生のお話を伺いながらなんだか気持ちが安心してきました。本日はありがとうございました。ナラティブのお話伺いたいです。ナラティブアプローチ✨次回も是非お話をお伺いしたいです!とても楽しかったです。
当日、お答えできなかった質問もたくさん残っています。
今後、また考えてお答えしていきたいと思います。
ミーティングの後、多くの方々から感想を寄せていただきました。
ご紹介します。
たしかに、不安は、正体が分からないから喚起される部分がありますが、それでも少しずついろんなことが分かってきていますし、私たちは思考停止することなく、情報をインプットし、考え、対処していくことが大事なのかなと思いました。
今回は総論というか、全体を大きくまとめた話だったと思います。ぜひ、より各ケースに踏み込んだ話や、より具体的な策を聞けるともっと面白かったかもしれませんが、全体として満足です。
とても面白かったです。城所先生の健康度の高さが、専門の違いも感じられて、元気になれる感じもしました。また、業種の違う方々がたくさんおられたのもよかったですね。メインスピーカーにぜひ、女医さんとか女性も入れてください。
田村先生から「今は不安ではない」という言葉を聞いて、どうしてだか固まっていた身体が柔らかく温かくなりました(^^)
ケアマネジャー事務所で管理者として働いています。高齢者の生活を守ることで、自分のことは二の次になっている(ように見える)スタッフの働き方や心身のケアをどうしていこうかと試行錯誤中です。
ピンチはチャンス >
また、明日から気負うことなく頑張ります(笑)
気持ちが楽になりました。
こういう時だからこそ、専門家の話を聞けることは多くの参加者の方にとって貴重な時間だったと思います。お二人の話を聞いているだけで、救われる気持ちになったのは私だけではないと思います。
現在のコロナの状況から今後起こりうる精神的な影響についてとても、興味深く、勉強になりました。
現在、訪問看護(精神疾患の方へも訪問しています)をしていて、ご本人だけでなく、ご家族への関わり方に難しさというか、私自身の知識や経験不足から、これでいいのか日々考えながらやっています。対話、傾聴の難しさを実感しています。
お恥ずかしいのですが、今回初めて家族療法学会を知りました。
今回のような状況であったからこそ、繋がり知ることができたことを生かして、より利用者さん・ご家族へ返していけるようにいていきたいです。
先生方のご講演を拝聴し、学校再開後にカウンセラーとして大事にしたいこと、また、自分自身として大事にしたいことが見えてきた気がします。
面白く聞かせていただきました。「正しく怖がる」ことが大切だというお言葉、染みています。周りには、必要以上に怖がる人が多いです。ニュースの悪い部分のみを聞いている感じです。私如きが何をどう言っても、聞く耳を持たない。こういう心理はどうしたらいいんでしょうね。
あと、個人的には、「経済的打撃の方がずっとずっと大きい」というchatの書き込みに賛成していました。倒産、破産、明日の生活費に困る人は、「コロナのプラスの面」には目を向けられないと思います。田村さんのデータにもありましたが、自殺者の方がはるかに多いんだから、その数を増やさない対策を取る、つまり早く経済再開を図るべしと思っています。
たくさんのご参加とフィードバックありがとうございます。
うまいカタチで今後につなげていきましょう!