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オンライン・カウンセリング

2020年04月03日
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、ここ3週間ほど精神科を受診する患者さんの数は減少し、予約のキャンセルが相次いでいます。
人との接触を避けるため外出を控え、家で仕事を行うテレワークが推奨されています。

カウンセリングの分野でも、インターネットを用いたオンライン・カウンセリングが行われるようになりました。

私が現在行っている実践例をご紹介します。

Zoomによる相談活動

スカイプ(Skype)をご存知の方も多いと思いますが、Zoom(ズーム)はスカイプの機能を向上させたテレビ会議アプリで、ここ1-2年、広く使われるようになりました。使い方はとても簡単で、パソコンに限らず、タブレットやスマホでも利用できます。無料でダウンロードして、私からお伝えする会議室ID番号を入力すると、画像付きの「テレビ電話」がすぐに使えるようになります。一対一の対話ばかりでなく複数の人たちと同時にやりとりできます。
ネット機器は使い慣れないと抵抗感があるものですが、実際に使ってみるとすぐに慣れ、違和感もそれほど感じず参加できます。
カウンセリング:遠隔のカウンセリングができます。初回はface>過去に行ってきた実践もご紹介します。
電話による相談活動
いのちの電話。自殺予防・危機介入の市民活動に専門家として1980年代から関わってきました。私は直接電話で対応したわけではなく、相談員の研修や、電話だけでなく面談したい利用者さんを担当しました。サマリタンズ(Samaritans)。イギリス版のいのちの電話です。1989年-1992年に私がロンドン留学した際に、ボランティア相談員として電話相談を行いました。また、ヨーロッパに住む日本人のために「日本語相談を」開設しました。電子メールによる相談活動
1990年代、パソコン通信からインターネットに移行する頃、電子メールを用いたカウンセリングを試行しました。また、インターネットのメーリングリストを用いたグループ話し合い活動も行いました。これらの様子は二冊の本にまとめました。インターネット・セラピーへの招待―心理療法の新しい世界(2003年)癒しのメーリングリスト―不器用なボクらの「生き直しの物語」 (2005年)自殺予防の相談機関「いのちの電話」に電子メール相談の創設に協力しました。東京都の相談機関「ひきこもりサポートネット」と「若者総合相談若ナビ」の創設時に監修者として電話と電子メール相談のシステムを立ち上げました。しかし、現在はこれらの活動から手を引いています。私の個人開業でも電話相談や電子メール相談は受け付けていますが、あまり利用者は多くありません。電話や電子メールを用いたメディア相談には長所と短所があり、それを理解すれば良い効果をあげることができます。私も以前は熱心に臨床や研究を行なってきましたが、今はあまり積極的に取り組んではいません。
<未来に向けて:メディアミックスの相談活動>
今後も積極的にオンラインによるカウンセリング、主にZoomを用いて活用していきたいと考えています。

地域性を超えた相談:1) 東京の相談室と、2) 高山村の古民家診療所と、3) オンライン(zoom)と、利用者のニーズに合わせて組み合わせたいと思います。研修活動やスーパーヴィジョンも同様です。今後のグループ・スーパーヴィジョンでは、全てオンラインからでも参加できるようにします。