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壁を作らない支援:研修会の振り返り

2020年02月26日
2020年2月24日に高山村役場で開催した「子どもと家族の研修会」の様子をお伝えします。
コロナウィルスの感染拡大で、いろいろな集会のキャンセルが相次ぐ中、今回も20名ほどの方々が参加してくれました。うち5名の方が初参加です。
みなさんが最後に記入してくれた「振り返り」をご紹介します。
学校の先生から紹介いただき初めて参加しました。子供の変化の部分で悩んでる保護者も同じようにいらっしゃったので参考になりました。初めての参加で、とても緊張しました。SCや面談など相談する側の生徒はこういう気持ちだったのかと改めて気がつかされました。色々な立場の方がいらして深いお話が聞けて勉強になりました。当事者の方々の声が聞け参考になりました。当事者や支援者の抱える課題やどんな対処をしているかと行った具体的な話を聞くことができて良かった。参加人数が多かったですが、だんだんと会が進むにつれてみなさんが話し始めると共にリラックスした雰囲気になっていったなぁと感じました。いろいろな立場の方のお話が聴けてとても良かったです。とても参考になるケースでした。当事者の方々が向き合っている様子が素晴らしいと感じました。こんなに当事者の方、特に父親(学校からは物理的・心理的距離が一番遠い)が参加されていたこと、この場が安心して語れる場所なのだと本当に思いました。日々、私もわからないことが多い中で、そのことを再びこの場で考えると違った視点で見られるなと思いました。古民家療法1〜8はとても参考になりました。自分は教員をしていますが、教室を子どもが安心できる場、心を開いて本音を語れる場にしていきたいと思います。切実なお話を聞くことができ、視野を広げることができました。時間が足りないと思うくらいみなさんの意見が様々な形で興味深かったです。悩める方がこの場に参加して気持ちが楽になればと思います。田村先生の語りを聞いて、とても安心しました。私自身が癒された感があります。安心を実感しました。重い話が多く、聞いていて疲れてしまいました。それだけ参加されている方の抱えているものが大きいのだと思います。「壁を作らない支援を」という話がありましたが、ある程度壁があるから自分を護って支援者として働けるところもあります。境界のあり方についてみなさんと話し合えたらいいなと思いました。
私は、不安(緊張)からどうやって安心(安全、リラックス)の文脈を作り出せるか。
そのことに気を配っていました。
「壁」の話題も出ましたね。
壁を作ることによって得られる安心感。
壁を作らないことで得られる安心感。
その両方があると思います。
例えば、
時間と場所の枠組みがあり、それを越えて情報が伝わることはありません。どんな話でもOKです。お互いが批判されることはありません。私が研修会の流れを作るコーディネーターの役割を担います。みなさんの支援者・当事者といった役割を外し、同じ立場で語り合います。自分のことを語らない安心感。自分のことを語る安心感。
これらを柔軟に使い分けたら良いと思います。
今後のご希望もお聞きしました。
今日のような具体的事例(不登校、愛着、ひきこもりなど)があるとありがたいです。お互いの考えを聞ける場を多く作っていただけたらと思います。当事者の子ども自身の話も聞いてみたいと思いました。愛着障害から回復する支援はどのようにすればよいかご教授いただきた。愛着についてもう少し詳しく聞きたいと思いました。いじめについて。これらのご希望を参考にして、今後の研修会を行なっていきたいと思います。