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群馬移住3)古民家の契約

2019年09月11日
昨日、不動産屋さん立ち会いのもと、大家さんと売買契約を結びました。
土地1500㎡(450坪)、木造二階建て360㎡(100建坪)で400万円です。
築百年?(不詳)の古民家は昔、二階が養蚕室だったとか。柱と梁はとても太くしっかりしていますが、内装はかなり古びて、これからリノベーションに取り掛かります。

ここにたどり着くまで1年3ヶ月かかりました。
前々から群馬に移住したいというビジョンは持っていました。
それを具体的な行動に移したのは去年の6月、都内で開かれた「群馬県移住フェア」に行ってみました。各市町村のブースには「移住促進課」の人たちがたくさんのパンフを置いて相談に乗ってくれます。私の希望を伝えると、前橋・沼田・中之条・高山の人たちが「team田村さん」のライングループを作ってくれました。その連携力にビックリ!
沼田市のトライアルハウス(移住を希望する人が無料で泊まれる温泉つきの家)に何度も泊まり、不動産屋も紹介してもらい、半年かけて30件くらいみて回ったでしょうか。
なかなかイメージに合う物件が見つかりません。転機は沼田市の古民家を見た時でしょうか。「市のトライアルハウスにしたかったのだけど、古くて建築基準法を満たさず諦めた」という物件は、大きく古い農家で、中は古い家具にあふれていたのですが、なぜか心を惹かれました。その後は「古民家」物件に絞って探すのですが、なかなか見つかりません。古民家の売買は大変なので、不動産屋もあまり扱わないそうです。空き家の古民家はたくさんあるのだけど、売りに出ている物件は少ないとのこと。

高山村は「移住促進事業」では沼田・前橋・中之条より出遅れていました。規模の小さな村です(人口3千人強)。他の市町では移住できる物件をいくつも紹介してくれたのですが、初めに高山村役場の人に案内してもらったときは、一つもありませんでした。

しかし、高山村の雰囲気にはとても心を惹かれました。高校の山岳部で、今はバックカントリースキーをやっている私は、美しい山々を見るとテンションが上がります。
沼田の河岸段丘や前橋の赤城山麓からも榛名や谷川など山々はよく見えるのですが遠景です。高山村の風景は違いました。村の中心部にある中山盆地の道の駅に立つと、南の子持山と三並山(みなみやま)をはじめ、四方の山々に抱かれる雰囲気はとても心が落ち着きます。水上、沼田、渋川、中之条からもアクセスがよく、峠を越えて(中之条からは違いますが)降りていく盆地は下界と隔絶した別世界です。高山村に住みたいと強く思うようになりました。

古民家の物件はなかなか見つからないのですが、移住コーディネータの飯塚さんが、まだ売りに出てない古民家を二つ紹介してもらいました。両方とも古く、かなりの改修が必要なのですが、大きさや周りの雰囲気は最高です。飯塚さんが地主さんと掛け合い、ひとりはまだ手放したくないとダメだったのですが、役原にある地主さんは快く譲ってくれることになりました。

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契約した日の晩、さっそくひとりで泊まってみました。
都会のような喧騒も車の音も無縁な、虫の声しかしない静寂です。
美しい星空。
下界では猛暑がぶり返し熱帯夜なのに、ここでは窓を開けて網戸にしていると、ひんやり冷たい空気が入ってきます。
正直なところ、落ち込んでいました。
大きな決断をしてしまった。もう後には戻れない。
これで良かったのだろうか?
果たして上手くいくのだろうか?
ここで、私の思い描いている生活をできるのだろうか?

翌朝は早く起きたので、近所を散歩してみました。高山村いぶき温泉まで歩いて35分ほどかかりました。田舎の美しい風景に触れ、Facebookに投稿してみる気持ちになりました。すると想像以上に多くの「いいね!」とコメントをいただきました。
:素敵なところです!自然がいっぱい。。。
:先生、セカンドライフが素敵過ぎです!
:It>

前の週にもらった誕生日メッセージよりも多くの人たちから!
ビックリしました。
励ましの言葉をもらって、元気が出てきました。
これは俺が選んだ選択肢だ。ここまできたら、後には戻れない。
もう前に進むしかない。
ビジョンはできている。
写真で見る限りはステキなんですよ。でも、それを日常生活のステキにするためには、もう少し時間とエネルギーが必要だ。
大切な人と二人三脚で、やっていこう!
多くのサポーターも見守ってくれている、、、
そんな気持ちになりました。