父親の力でひきこもりを解決する
父親力が子どもの自立のカギを握る。
母親中心の子育てからの脱却。
父親を家族に呼び戻し、父親役割をフルに発揮する。
家族にどう関わってよいのかわからない
という男性が増えています。
子どもにどう言えばよいのかわからない。
妻とどう向き合えばよいのかわからない。
男性は家族の中に入れない
家族に男性の居場所がなくなった。家族という親密な関係性から疎外されている。
従来の性役割分業(女性=ウチ、男性=ソト)の遺産
子どもに向き合えない
男性は家族と関わる自信がない。
子どもから拒否される(万能的自我に留まる子どもの特徴)
妻からダメ出しを食らう。(そのやり方は違う)
家族からの抵抗を乗り越えて前に進む勇気がない。どうしてよいかわからない。
自分の父親も不在だった。子ども時代、父親の背中を見て育ってきた。子どもに関わる父親のモデルがない。自分の父親は子ども(自分)に関わらなかった。自分が父親になり、どう子どもに関わって良いのかわからない。
親としての自信喪失→父親・夫役割からの撤退
夫婦が向き合えない
夫婦のコミュニケーション不足
l 夫婦が心から向き合い、お互いの気持ちを伝え合う
l 考えが違っていても、相手を否定せずに話を聞く。
l 相手の立場を尊重しつつ自分の立場を主張し、お互いが折り合えるポイントを見出す。
このようなコミュニケーションに慣れていない。
男性の失感情症 (アレキシサイミア; alexithymia)
感情を扱えない。
自分の感情がわからない(感じることができない)。表現できない。
相手の感情がわからない(受け取ることができない)。共感できない。
感情の読み書き能力(感情リテラシー)
ふたつの異なる言語があります。
1)理性言語
状況を理性的に判断して、やるべきことの計画を立てて遂行する。
気持ちに左右されてはいけない。公正に判断して、自分の感情は押し込めて遂行する。
目的を達成する。
社会の公的な関係性(会社など)で用いられる。
2)感性言語
相手の気持ちに共感し、自分の気持ちを相手に伝える。
相手を感じる、受け止める、支える、見守る。
人をケアする・養育する。弱者を助ける。他者に愛情を注ぎ、優しさで包み込む。
理性よりも感性(自分と相手の気持ち)を優先する。理屈が通らない。進歩のない繰り返し。
家族関係で用いられる。
失感情症の症状
l うつ病
気持ちに鎧を着せる。マイナスの気持ちを麻痺させる。
すべての気持ちを麻痺させる→「うつ病」
l 怒りの爆発
マイナスの気持ち(不安、恐怖、悲しみ)→攻撃性に変換される。
攻撃性の向かう先
腕力の攻撃性→親しい人への暴力(妻へのDV、子どもへの虐待)
性的な攻撃性→性的逸脱(ポルノ、買春、セクハラ、風俗通い、浮気)
自分自身に向かう攻撃性→自傷行為、自殺、依存症
l ソトとウチの顔の分裂
社会人として立派に役割を果たし、家族を養い、経済を支え、家族に対する役割も果たしてきました。まわりから尊敬される社会人。しかし、いざ家族の問題に直面すると、どう関わって良いのかわらない。家ではだらしない姿;わがままに振る舞う、怒りをぶつける、暴力をふるう。家族から見放される。
女性恐怖症
妻が怖い。妻の言葉に傷つく。
男性からの腕力の暴力 vs. 女性からの言葉の暴力
母親が怖い。
母親からの精神的な自立が果たせていない
恐怖→コミュニケーションの断絶(会話をしない、家族から撤退する)。暴力(相手からの攻撃におびえ、自分から攻撃する)
男性の感性を磨く
感情の読み書き能力(感情的リテラシー)を学ぶ
(外国語やITリテラシーを学ぶように)
感情の学び始めは怖い。
男性は女性の怒りや拒否に耐えられない。
(e.g.英語恐怖症、ITへの抵抗感)
→練習と経験あるのみ。(感情のコミュニケーション練習)
1)自分の感情を学ぶ。
自分の気持ちの動きに敏感になる。
肯定的な気持ち:喜び
否定的な気持ち:悲しみ、恐れ、不安、怒り
自分の感情を言葉に表す。
心の鎧を開き、弱さをさらけ出す
男性の怒りの表出、男性の涙を見せる。
2)相手の感情を学ぶ。
相手と向き合う。
Ø 自分の子ども
Ø 妻(パートナー)
Ø 母親・父親、きょうだい(原家族)
家族に対する気持ち(悲しみ、怖れ、怒り、喜び)=それは自分自身の気持ち。自分の気持ちに向き合うことになる。