2014年12月02日
前回の講座が終わった後、なぜ親は「子どもに強く言うと、傷つき、もっと悪くなってしまうかもしれない」と思うのか、改めて振り返ってみました。
それは、うまく伝える自信がないのです。怖くて、心身が緊張してしまい、自分の考えがまとまらず、やってみないうちに諦めてしまいます。一方的に思い込んで、起きていないことを心配して、不安の先取りをしてしまいます。
不安に取りつかれてしまったり、何かの思い込みに縛られると、本来持っている力を発揮できなくなってしまうのですね。
ひきこもり脱出講座に参加した方の感想です。
子どもがひきこもっている親御さんに共通した気持ちがよく表れています。
不安が先行してしまいます。それは親として当然のことです。
親としてどう子どもに関わったらよいのか。こうすれば良いんだよ、と自信を持っている親なんてまずいません。多分、こうすれば良いのかな、こうしたら良くないのかな、、、見当を付けることはできますが、本当には自信を持てません。いつも、これで良いんだろうか、良くないのだろうか、、、親として戸惑っています。
このように、親は多かれ少なかれ不安を抱えています。それが小さいうちはまだ良いのですが、大きくなると魔物になってしまいます。不安がぐるぐる回転して悪循環の竜巻が起きてしまいます。すると、不安の先取りが始まり、身体が緊張・硬直して、本来持っている親の力を発揮できなくなります。すると、ますます問題が大きくなってしまい悪循環の竜巻がどんどん大きくなってしまいます。
そういう、親としての自分自身の気持ちの動きに気づけたことは大きな成果です。そこに気づくことができれば、親の不安を乗り越えて、子どもにちゃんと向き合うことができるようになります。