2014年06月11日
Q) 本人が相談に来たがりません。親だけの相談でも受け付けてくれるでしょうか?
以前行った病院では、本人が受診しなくてはダメだと断られてしまいました。
A) はい、どうぞご家族だけで相談にいらしてください。親でも、本人でも構いません。
通常の精神科やカウンセリングは、「本人が中心」です。本人の身体や心の中にある問題点・病気・障害などを見つけ出し、それを治療しようとします。ですから、本人が来ないと、何もはじまらないと考えます。
私の相談室は、本人よりも「家族が中心」です。
問題を抱えた本人自身が、相談に行く気持ちがなかったり、救いを求めることを拒否する場合、家族が大きな力を発揮します。また、ひきこもり、家族以外と出会うことを拒んでいる場合も同様です。
家族が本人の問題をどのように捉えるか。家族が本人にどう関わるか。母親・父親・きょうだいなどが、本人の問題解決に向けて、どのように協力することができるか。
そのようなことを、よくご相談しましょう。
それは、家族に原因があるからではありません。
家族の力を利用して問題を解決します。
家族が良きカウンセラーの役割を果たすにはどうしたらよいか、ご相談しましょう。