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老親の夫婦間暴力(DV)の相談

2014年05月17日
Q)私の両親は高齢ですが、こちらでのカウンセリングの対象になりますでしょうか?
 父と母は70歳代です。父は若い頃から神経質で短気なことから、母も一人娘の私も常に顔色を窺いながら生活してきました。最近その性格はエスカレートしており、特に同居している母に対し暴力的な発言や脅しは日常で、更にお酒がはいると物を壊したりと見過ごせない状況になっています。
 父の言い分としては、母の言動が自分をこうさせるということですが、私が見る限り母の落ち度は一切感じません。母は話し合うことも諦め、父の気が済むまでひたすら耐え、とりあえず謝まるという日々が続いています。忍耐強い母でしたが、最近さすがに精神的に疲れているようです。
 私も交え話し合いを試みても、父が興奮してしまうので結局は進展はありません。父は自分も苦しいんだと言っています。もともとの性格的なところもあるのでしょうが、年齢と共にエスカレートしていることから病的なものもあるのか心配です。
 このように高齢の夫婦で、また、病気かもしれない場合でもこちらのカウンセリングの対象になるのでしょうか?

A)はい。カウンセリングの対象となります。
お話を伺う限りでは、認知症を含め何らかの病気というよりは、お父さまの元々の性格が年齢とともに先鋭化してご夫婦の関係性に悪影響を与えているようにお見受けします。
カウンセリングは、「困っている。どうにかしたい。」という動機づけ(困り感)が高い人がどなたでも大丈夫です。

もし、お母さまの「困った。だれかに相談したい」というお気持ちが強ければ、どうぞご相談にお越し下さい。おひとりでも、娘さんとご一緒でも結構です。まずは、精神的な疲れを回復することが先決です。

もし、お父さまも「妻の言動が問題だ!」と言う形でも結構ですので、何らかの問題意識をお持ちであればどうぞご相談にいらして下さい。本当はお父さまも何か別の葛藤を抱え、それを妻や物にあたるという形でしか表現できないのかもしれません。

もし、ご両親が困ってはいるが、他の人に相談するのは躊躇されるようでしたら、まずは娘さんおひとりで相談に来られても結構です。事情をよく伺い、娘という立場からご両親に対して何ができるか、あるいは、どのようにご両親に働きかけたらカウンセリングに来る気持ちになることが出来るかということをご相談できます。

このようにして、第三者が閉ざされた家族内の問題に関わることで、必ず問題は解決されます。